親に褒められない子供
私は親からほとんど褒められることがありませんでした。
小学校低学年の頃、親がやりなさいというから学級委員長をやった記憶もある。
絵を描くのが昔から好きだったから、写生大会で1位をとることもあった。
その時は喜んでくれたけど、2位だと「あーあ」とばかり、良くない所を指摘される。
持久走で頑張っても4位しかとれなくて、母親は何も言わなかった。
母は昔マラソンをやっていたから、マラソンに関する熱意が凄かったのを覚えている。
当日の朝、生卵を飲むといいと言われて飲んだのも覚えている。
その時は3位以内の子達だけで写真を撮るという決まりがあって、私はもちろん写ることができなかった。
あの時の至極ガッカリした母親の顔は忘れられない。
書道大会も、金賞を撮って市内の展示会に飾られたときは凄く喜んでくれた。
皆で見に行ったのを覚えている。が、字の上手さを褒められた記憶はない。
テストも100点が普通だったから、何も褒められたことはない。
要は、内容とか頑張りを褒められたことがなかった。
結果が全てだけど、結果を出しても母親が自慢できることでなければ意味がなかった。
母親にとって、自分は他の人に自慢する道具だった。
この体験・記憶は、大人になった今でも私の性格や考え方に根強く影響しています。
完璧主義、頑張ったと思える経験が何も思いつかない、他人の評価に強く影響される、自己肯定感が低い・・・
何もいいことがありません。
社会人になって生きづらさを感じ、色んな本を読んだり、考え方を変える努力を必死にしてきました。最近ようやく、自分は頑張っていると認めることができました。
私は自分に子供ができたとしたら、絶対に褒めてあげようと思っています。
生きるというのは、良い成績をとることだけではないからです。